買い物困難者支援へ 新開明野元町町内会 移動販売車を活用

買い物困難者支援へ 新開明野元町町内会 移動販売車を活用
町内会館の駐車場に配車された移動販売車を利用する住民

 苫小牧市の新開明野元町町内会(田中治吉会長)は今月、高齢となり、買い物へ出掛けるのが困難な住民のためにコープさっぽろ(札幌市)の移動販売車「おまかせ便カケル」を活用した買い物支援事業を始めた。町内会館の駐車場に配車して自由に利用してもらう試みで、マイカーを持たない住民らから「とても助かる」と喜ばれている。

 同町内会は市内でも若い世帯が多いエリアだが、近年は高齢化が加速。高齢になっても安心して暮らし続けられる地域づくりへ、昨年9月に75歳以上の住民から日頃の困り事などを聴き取った。その結果、「運転免許返納後、買い物が急に不便になった」「冬場は最寄りの店まで歩くのも大変」といった声が相次いだ。このため、コープさっぽろに働き掛け、町内会館の駐車場への移動販売車誘致を実現させた。

 初回の3日は、チラシの全戸配布で事業を知った住民ら約20人が集合。顔なじみとの会話を楽しみながら、食品や日用品などを買い求めていた。

 普段はバスで大型スーパーまで出向いて買い物をしているという明野元町の女性(84)は「牛乳やパンなど賞味期限の短いものを日常的に買う場所が近くになく、困っている」と強調。「コンビニを利用することもあるけど、今時期は足元が悪いので怖くて外を歩けない」と語り、移動販売車を歓迎した。

 最近、マイカーを手放したという同町の女性(85)も「高齢者には地域での買い物が本当に不便」と指摘。コープさっぽろのサービスは宅配も利用しているが、「実際に自分の目で見て商品を選べるので、移動販売車はとても助かる」と述べた。

 新開明野元町地区について、田中会長(78)は「スーパーや商業施設があり、非常に便利な地域」とした上で「皆が歩いて行ける距離ではないため、車を手放した途端に不便になるという特徴もある」と説く。

 今後も週1回、移動販売車を迎えつつ、町内会として他にもできる買い物支援はないか検討を続けるという。

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