症状や対応学ぶ 小中学校で出前講座 若い世代の認知症サポーター養成

症状や対応学ぶ 小中学校で出前講座 若い世代の認知症サポーター養成
地域包括支援センターの保健師(左)から認知症について学ぶ生徒

 苫小牧市は認知症になっても安心して暮らせるまちを目指し、認知症サポーターの養成に力を入れている。小中学生を対象としたサポーターの育成にも取り組み、今年度は30校で出前講座を開講する予定。認知症地域支援推進員らが、当事者との接し方などを児童生徒に伝えている。

 認知症サポーターは、認知症の患者や家族を理解し、応援する立場。全国キャラバン・メイト連絡協議会が提唱し、サポーター養成講座を受講すると認定される。

 講座は企業や町内会などで開かれており、小中学校、高校、大学の講座では若手サポーターを育成。苫小牧市では今年度、苫小牧認知症キャラバン・メイト連絡会が3月までに小学校22校、中学校8校で講座の開講を計画している。

 苫小牧緑陵中学校(荒川歩校長)でこのほど開いた講座では、3年生86人が認知症の人への接し方について理解を深めた。

 症状や対応方法を知り、自分たちができることを考えてもらおうと家庭科の授業で実施。講師は市南地域包括支援センターの認知症地域支援推進員、桃井直樹さんと市西地域包括支援センターの保健師、鈴木早央里さんが務めた。

 鈴木さんは認知症について、脳の働きに異常が生じ、生活に支障を来す状態と説明。桃井さんは当事者と関わる上で「病気によって表れる症状は、接する相手の一部分でしかない。認知症であることに目を向け過ぎず、好きな物や趣味など、その人全体を見てあげてほしい」と呼び掛けた。

 村田吏さん(15)は「将来、認知症の人と接するときには、学んだことを振り返りながら優しくしたい」と話していた。

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