苫小牧市はJR苫小牧駅周辺の活性化に向け、新たに「苫小牧駅前周辺ビジョン」を策定する方針を決めた。9日発表した2022年度一般会計予算案に関連事業費1400万円を計上し、地元関係者や民間事業者へのヒアリングをはじめ、具体的な整備手法や資金調達法にも踏み込んで検討する。
駅前周辺ビジョンは、廃虚化が進む旧商業施設「苫小牧駅前プラザエガオ」や旧バスターミナル、駅前広場を含めた駅前エリアから、旧東小学校跡地に建設予定の市民ホール(仮称)までを対象とする。策定業務は民間事業者に委託し、同エリアへの市場ニーズを調べる他、建物の解体を含む整備費用も試算する考えで、22年度中の完成を目指す。
駅前の再整備は、市と地権者の交渉が難航している旧エガオビルが障害となり、足踏み状態にある。市は権利集約後、ビルの解体と再開発を条件に民間事業者への無償譲渡を打ち出している。岩倉博文市長は9日の記者会見で、改めて中心市街地の問題解決を重要視する姿勢を見せ、「任期の中で(旧エガオ交渉を含め)山を動かす努力をしたい」と力を込めた。
同ビジョンの策定は、昨年3月に公表した都市再生コンセプトプランの一環。最新のデジタル技術を生かし都市機能を高めるスマートシティ構想やMICE(ビジネスイベントの総称)誘致推進方針も新たに作り、三つを連動させて目標の「ウオーカブルな(歩きたくなる)まちづくり」につなげる。
















