日本は黒星発進―第6エンドに逆転許す〔カーリング〕

日本は黒星発進―第6エンドに逆転許す〔カーリング〕
カーリング女子1次リーグ・スウェーデン戦、モニターでストーンの位置を確認する(右から)藤沢、鈴木、吉田夕、吉田知=10日、北京(時事)

 カーリングは10日、女子の1次リーグが始まり、2018年平昌五輪で銅メダルを獲得したロコ・ソラーレの日本は初戦で、前回金のスウェーデンに5―8で敗れた。日本は後攻の第6エンドに3点をスチールされて逆転を許すと、3点を追う第10エンド途中に負けを認める「コンシード」を宣言した。米国、スイスは2連勝スタート。前回銀の韓国はカナダに敗れた。
 男子では連覇を狙う米国が前回銀のスウェーデンに4―7で敗れた。カナダなどは勝った。日本は出場していない。
 1次リーグは男女とも10チームが総当たりで戦い、上位4チームが準決勝に進む。

―失った流れ、取り戻せず 
 一つのミスで流れが変わる怖さを思い知らされた。ロコ・ソラーレの日本は、初戦で前回金メダルのスウェーデンに屈した。スキップの藤沢は「チャンスがあった中で決め切れず、アイスの読みが悪かった」と悔しさを押し殺した。
 前半は日本のペース。第4エンドでは、不利とされる先攻で1点を奪うなど、3―2で折り返したものの、後攻の第6エンドに崩れた。
 相手のストーンがたまる中、円心付近に置ければ1点は確保できる場面で、藤沢はショットを寄せ切れない。3点スチールを許して逆転されると、4点を追う第9エンドも、同点を狙える好機に「想像していた曲がりがなくて決め切れなかった」。反撃は1点止まりで、失った流れは取り戻せなかった。
 重苦しい雰囲気が漂う黒星スタートにも、サードの吉田知は努めて明るく言った。「オランダ(の最終予選)より、アイスは素直でかわいくて優しい。気持ちを前に持っていきながら、私たちのベストパフォーマンスを更新していければいい」。その姿は、隣の藤沢を励ますようだった。

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