全国の高校生が建築設計のアイデアを競う第12回「建築甲子園」で、苫小牧工業高校定時制建築科3年の池島智秋さん(18)、井元翔耶さん(18)、高橋鉄三さん(68)の共同作品が奨励賞を受賞した。建築教育課程のある工業高校や工業高等専門学校などの生徒を対象したコンペティション。苫小牧市住吉コミュニティセンターの改築案を発表し、高評価を得た3人は「市に(アイデアを)採用してもらえれば」と話す。
コンペは、日本建築士会連合会と都道府県建築士会の主催。
今年のテーマは「地域のくらし―これからの地区センター」で、工業研究部に所属する3人は同校に近く児童センターや公園に囲まれた住吉コミセンに着目。より幅広い世代が触れ合う施設へのリニューアルをイメージして昨年4月、作業に着手した。
主に高橋さんが図面、井元さんが模型、池島さんがA1判のパネルに掲載する設計趣旨などの文章を担当。住吉コミセンの館内配置図を見ながら、各部屋の用途について議論した。作品名は「つどい、よりそい、そして、ひろがり」で1階の遊戯室を拡張して、フロアカーリングやボルダリングを楽しめる空間も確保し、2階はEスポーツ体験ができる機械室などを設置。屋上に展望トラックを設け、屋外には1周150メートルの運動場を配置した。
構想に1カ月、設計と図面製作に2カ月、模型製作とパネル用写真の撮影に2カ月を費やした力作は昨年10月、都道府県建築士会単位のコンペを通過。全国審査に進んだ34点の一つに選ばれた。
この中で、定時制高校からの出品は唯一。全国ベスト8には残れなかったが、同校としては初の奨励賞獲得で池島さんは「携われてうれしい」、井元さんも「全力を出せた」と喜ぶ。高橋さんはベスト8に届かなかったことを残念がりながら、市にアイデアを取り入れてもらい「子どもも大人も楽しめる複合的なコミセン実現につながれば」と期待を込めた。
















