苫小牧市のアブロス日新スイミングクラブ所属の棚澤昊士(そらと)=澄川小6年=が厳しい全国標準記録を突破し、第44回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会(3月、東京都)の出場権を獲得した。個人での全国出場が初の経験となる棚澤は「出場が決まってうれしい」と念願の舞台に心を弾ませている。
棚澤は昨年12月に行われた第34回札幌春季水泳競技大会(札幌市平岸プール)の男子50メートル自由形(11・12歳)で2位。予選で全国標準記録の26秒48を突破する26秒38の好タイムをたたき出した。
昨冬、全国標準に0・77秒迫ったが惜しくも大会出場を逃し、「悔しかった」と振り返る。「次は必ず突破する」と意気込み、毎回練習目標を決め、泳ぎのフォーム改善や筋力トレーニングなどにも自主的に取り組んだ。
昨夏に同クラブのリレーメンバーとして全国の舞台を経験。「普段の大会とは空気感が違い、最初は緊張したが楽しかった。もう一度この舞台に立ちたいと思える貴重な体験だった」と語る。個人で初の全国舞台に「上位を目指して全力を尽くしたい。残りの期間で足りないところを補っていく」と闘志を燃やしている。
棚澤を指導する今丈朗コーチ(29)は「運動神経が良く意欲的な選手。全国の舞台で挑戦して大きな経験にしてほしい」と期待を寄せている。

















