苫東空手道部が全国切符―道高校空手道選抜大会の男子団体形で2年連続準V

苫東空手道部が全国切符―道高校空手道選抜大会の男子団体形で2年連続準V
道選抜大会男子団体形で2年連続の準優勝となった(左から)山田、相馬、今井

 苫小牧東高校空手道部が、1月によつ葉アリーナ=帯広市=で開かれた第39回北海道高校空手道選抜大会男子団体形で準優勝し、2年連続の全国選抜大会(3月、宮城県)出場を決めた。相馬士龍主将(2年)、山田響生(2年)、今井惺斗(1年)が息の合った演武を披露。見据える全国舞台でも「練習してきたことを信じて、全国でも自分たちの形を打ちたい」と相馬主将は意気込んでいる。

 2年生以下の各校新戦力が3人一組で挑んだ道選抜大会男子団体形。道内12校が3枠の全国切符を懸け、2組の予選と各組上位3校による決勝を繰り広げた。

 苫小牧市内の空手道場志濤館で鍛え、小中学時代には各種全国大会出場の経験を持つ相馬主将ら3人は予選1組で空手道流派の一つ、松濤館流の形「ジオン(慈恩)」を行い1位通過。続く決勝は、演武終盤に空中で1度横回転するのが特徴の「エンピ(燕飛)」を披露した。

 「今年度、一番力を入れて練習してきた」と相馬主将が言うように、緩急のついた動作が連続する演武を3人でぴたりと合わせた。空中回転も納得のいく出来だったが、岩内と獲得ポイントで並び5人の審判による判定の結果、惜しくも2位だった。

 競技後、空手道歴30年以上の佐藤一正顧問に演武序盤のスピード感や力強さ不足を指摘された。課題にしていた箇所の一つ。「そこで岩内よりも弱く見えてしまった」と主将は反省する。

 より完成されたエンピを全国では披露する。相馬主将と山田は前回全国大会を経験。当時は極度の緊張で自分たちの形ができず予選敗退。今回は「周りの雰囲気にのみ込まれないようにしたい」(山田)と意気込む。初挑戦の今井は「先輩たちの足を引っ張らないように頑張りたい」と語った。

 苫東空手道部は2020年夏に同好会として発足し、昨年4月には念願の部昇格を果たした。相馬主将は昨年の東京五輪で実施された空手の男子形金メダリストの喜友名諒を挙げ、「優勝した瞬間も感情を抑えて一礼していた。礼儀正しさが空手道のいいところ」と話し、部員確保に奔走している。

 全国では男子団体形の他、同組手にもエントリーしている。大舞台で成績を残し、空手道部の頑張りを広くアピールするつもりだ。

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