日本、英国に敗れる―序盤の劣勢響く〔カーリング・女子〕

日本、英国に敗れる―序盤の劣勢響く〔カーリング・女子〕
カーリング女子1次リーグ、英国にリードされた日本。(左から)藤沢、吉田知、吉田夕、鈴木=15日、北京(時事)

 カーリングは15日、1次リーグが行われ、女子で日本のロコ・ソラーレは英国に4―10で敗れ、通算4勝3敗となった。
 日本は第1、3エンドに3点ずつ奪われるなど、序盤から劣勢を強いられ、第8エンド後に負けを認める「コンシード」を宣言した。
 ◇良い部分もあった
 藤沢五月 負けはしたがチャンスはつくったし、良い部分もあったと思う。4年待ってこの舞台にやっと立てた思いもある。しっかり良い試合を残り2試合もしたい。
 ◇次へしっかり準備
 吉田知那美 (残り)2試合しかないと思うのか、2試合もあると思うのかで気持ちの部分で違ってくると思う。次は良いプレーができるようしっかり準備したい。
 ◇チャンス物にしないと
 鈴木夕湖 相手がとても上手なので、チャンスを物にしないと点を取られてしまう。しっかり決められるようにアジャストしていきたい。
 ◇読み切れなかった
 吉田夕梨花 試合の入りから自分たちのペースがつかめず、アイスを読み切れないところで大きな失点をした。前半に3点を2回取られ、後半に追い付くのは難しいと思った。

―後半戦で痛恨の連敗
 1次リーグ後半戦での連敗に悲壮感が漂った。前回の平昌五輪で3位決定戦の相手だった英国に完敗し、スキップの藤沢は「きのう(韓国戦)も同じような展開で負けたが、同じようなミスをしてしまった」と序盤の入りを悔やんだ。
 先攻の第1、3エンドで藤沢が円内にたまった相手ストーンを出せず、3点ずつを失う最悪の立ち上がり。この日の氷はスイープが効きやすい傾向だったというが、「逆のミスをしてしまった」と読み切れなかった。2点を返せる好機だった第6エンドは、氷の上のごみに石が引っ掛かって1点止まり。運も味方しなかった。
 リードの吉田夕は試合前、英国の士気の高さが気になっていた。「すごく五輪を楽しんでいるような、やるしかない、というところがコーチも含めて見えていた」。一方で、自分たちは「疲れも出てきた中で、なかなか試合に集中するところまでいかなかったのかな」と反省した。
 4位までが準決勝に進む1次リーグ。2戦を残し、4勝3敗で3位につけている。セカンドの鈴木は「みんなで楽しく私たちらしい、後悔のない試合をしたい」。努めて明るく話した。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る