空手の修武會苫小牧支部に所属する中村日南(錦岡小4年)がこのほど、札幌市の北海きたえーるで開催された第20回フルコンタクトカラテ錬成大会・小学3―4年女子上級の部で優勝した。兄の太政(同6年)も6年男子中級の部で準優勝し、きょうだいで好成績を残した。
北海道フルコンタクト空手連盟主催の同大会は、クラス別にトーナメントを繰り広げた。4人で行われた小学3―4年女子上級の部で日南は初戦、上段前蹴りで技ありの判定勝ち。続く決勝では序盤から手数で相手を圧倒し、判定で勝利。「勝ったときはびっくりしたけどうれしかった」と優勝を喜んだ。
太政は初戦を2―1の判定勝ち。決勝では同じ修武會に所属する橋本奏佑(室蘭本部)と対戦し、序盤から下突きを繰り返すも「打たれ強い選手だった」と苦戦。残り30秒で技ありを奪われ惜しくも準優勝。樋口昭仁代表は「お互い譲らずの良い試合内容だった」と健闘をたたえた。
2人は週2回の稽古に加え、自宅で蹴りの練習や筋力トレーニングに励んでいる。新型コロナウイルスの影響で、稽古や大会の中止が続く中、自宅から樋口代表との無料通信アプリのLINEを活用したオンライン稽古も行ってきた。樋口代表は「日南は努力が実を結んで自信が付いてきた。稽古の取り組み姿勢も良く、全国の舞台にチャレンジできる」と評価。太政については「前より集中力が上がった。試合を想定した稽古を意識していけばもっとよくなる。伸びしろは十分にある」と期待する。
春に向けて切磋琢磨(せっさたくま)する2人。日南は「足をそろえないでいつでも攻撃できるようにする」と課題を意識。太政は「ガードを下げず、一つ一つの攻撃を強くしていく」と意気込みを語った。

















