苫小牧市新中野町の保健師高橋真由美さん(65)は、野崎まゆのペンネームで2作目となる小説「置き忘れたもの」を自費出版した。昨年2月に出版した「冬のアサガオ」が好評で、次回作を期待する声が執筆の原動力になったという。
ストーリーは、身体に障害を抱える聖羅(せいら)と新星ピアニストの隆彦が長崎で出会う場面から始まる。互いに引かれ合いながらも、隆彦はオーストリア・ウイーンを活動の場に定め、渡欧を決意する―。
高橋さんは「人はみな不完全で何かを置き忘れて生まれてくる。それが、どんな障害や病であっても、個々に与えられた役割を果たしながら生きている」と話し、1作目と同様に「悩みを抱えて暮らす人らの大変さに寄り添ったものにしたかった」という。
長崎を舞台にしたのは、同県出身の友人から原爆の話を聞き、「絶対に忘れてはならないと伝えたかった」から。大好きな街の一つで取材旅行もした。現在は12月の出版を目指して3作目の執筆に取り掛かっているという。
四六判96ページ、税込み990円。300部印刷し、残りわずか。しんどう書店(新富町、三光町)、くまざわ書店(木場町)など市内主要書店のほか、おにぎりこころ(表町)、サロン・ド・フルベール(日の出町)、お月さまのたね(豊川町)で取り扱っている。
















