一般会計3兆2262億円 大型編成過去5番目 道、新年度予算案を発表 コロナ対策費総額押し上げる

 道は18日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は21年度当初に比べ0・8%減少したものの3兆2262億円となり、2年連続で3兆円の大台を超えた。5857億円の新型コロナウイルス対策費が予算総額を押し上げた格好。鈴木道政1期目の仕上げ予算で、当初予算としては過去5番目の規模の大型編成となった。25日に開会する第1回定例道議会に提案する。

 新年度予算案と一体的に執行される21年度補正分(2305億円)を加えると一般会計は3兆4567億円となり、21年度当初とほぼ同規模に。特別会計の総額は1%増の1兆382億円となった。

 一般会計の歳入面では、臨時財政対策債が71・4%(1000億円)減の400億円と大幅な減収を見込むものの、道税が8・5%増の6222億円、地方交付税も1%増の6370億円と増収を見込む。道債の発行は14・4%減の5179億円に抑制する。歳入総額に占める道債依存度は21年度当初から2・5ポイント縮小させた16・1%となる。

 歳出面では、人件費を1・4%減の5471億円としたが、道債償還費が1・4%増の6501億円に上るほか、保健福祉関係の義務的経費も1・7%増の3927億円まで膨らみ、22年度も引き続き厳しい予算編成となった。

 また、今回の予算案も360億円の収支不足が発生したが、財政健全化対策である「行財政運営方針」に基づき110億円まで縮減。不足分を財政調整基金を取り崩して充てるなどし、7年連続赤字予算を回避した。

 全国の都道府県では最悪の水準で、財政規模に対する借金返済額の割合を示す「実質公債費比率」は21年度比で0・4ポイント改善して19・2%に。

 ただ、今後はさらに道債償還費が膨らむため、26年度には過去最悪だった11年度(24・1%)に迫る23・4%となる見通し。道債残高も過去最悪だった21年度(6兆400億円)より縮減するが、22年度末で5兆9600億円に上る見込みだ。

 重点政策としては、感染拡大を抑制し道民の命と暮らしを守る「守りの視点」と、ポストコロナを見据えた「攻めの視点」を柱に掲げた。

 「守りの視点」では、医療提供体制整備に1279億円を盛ったほか、148億円でワクチン接種を推進。保健所体制の維持・強化に19億円を盛り込み、自宅療養者の支援費として204億円を計上した。

 「攻めの視点」では、脱炭素化を進める「ゼロカーボン北海道」関連予算に193億円を計上。デジタル化を推進する「北海道ソサエティ5・0」関連に18億円を盛った。また、データセンター誘致に3100万円、本道へのMICE(国際会議場)誘致を促進するため3400万円を計上。白老町の民族共生象徴空間「ウポポイ」などを通じたアイヌ文化の魅力発信事業費として7800万円を盛り込んだ。

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