江戸時代中後期に苫小牧の勇払地区で暮らしていた勇武津会所の役人の様子などを古文書から学ぶ歴史講座「歴史資料のなかのユウフツ」がこのほど、苫小牧市勇払の勇武津資料館で開かれた。市民ら14人が市美術博物館の歴史担当学芸員佐藤麻莉さんの話に耳を傾けた。
佐藤さんは幕末期の探検家、松浦武四郎の「東蝦夷日誌」や江戸時代後期の仙台藩士、玉虫左太夫の「入北記」の記録に基づき、江戸幕府直轄の交易所・勇武津会所の概観をはじめ、役人の仕事ぶり、先住民アイヌへの差別と抵抗、北前船が運んで来る物資の種類や量などを解説した。「当時を記録した史料は残りにくいので、時代の全貌を明らかにすることは難しい。わずかな史料から調べを進めていくことを積み重ね、歴史を知ることができる」と強調していた。
本紙の告知記事を見て参加した市北栄町の山畔(やまくろ)年子さん(83)は「まちの成り立ちに興味があった。少しでも分かることがあって良かった。また、こんな機会があれば参加したい」と話していた。
















