ロ軍 ウクライナ侵攻 プーチン氏、軍事作戦発表 米欧反発 追加制裁へ

24日、ウクライナ東部ドネツク州マリウポリの空港付近にある軍事施設から上がる火(ロイター時事)

 【モスクワ、イスタンブール時事】ロシア軍は24日、ウクライナへの本格侵攻を開始した。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟阻止を目指し同国に対して圧力を強めてきたロシアが本格的な軍事侵攻に踏み切ったことで、事態は新たな局面に突入。米欧など西側諸国は激しく反発し、世界の安全保障は冷戦後最大の危機を迎えた。

 ロシアのプーチン大統領は演説で、ウクライナでの「特殊軍事作戦」決行を決断したと表明。侵攻が「ウクライナ政権によって8年間にわたり虐げられ、ジェノサイド(集団虐殺)に遭ってきた人々を保護することが目的だ」と強弁し、ウクライナ軍に武装解除を要求した。

 また、ロシアは最新兵器を持つ核保有国だとして「ロシアへの直接攻撃は侵略者の敗北と悲惨な結果につながる」と警告した。一方で「われわれの計画にはウクライナの領土を占領することは含まれていない」とも述べた。

 ロシア国防省は24日、ウクライナの防空システムを制圧したと発表。ロイター通信などによると、ロシアが一方的に併合を宣言したクリミア半島や、北に隣接するベラルーシからも攻撃が加えられた。AFP通信は、クリミアなど各方面から地上部隊が侵入したと伝えた。

 ウクライナでは、親ロシア派武装勢力の実効支配地域に近い東部ハリコフで深刻な被害が出ているもようだ。首都キエフでも爆発音がとどろき、比較的安全とみられていた西部リビウ一帯でも爆撃があったと伝えられている。現地からの報道では、ロシア軍の攻撃や交戦で民間人を含め100人以上の死者が出ているもよう。

 これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は動画メッセージで「全土に戒厳令を敷く」と表明。平静を保ち、自宅で待機するよう国民に呼び掛けた。クレバ外相は「ロシアが全面的なウクライナ侵攻を開始した」とツイッターに投稿。ロシアの攻撃を「侵略戦争だ」と非難し、国際社会に協力を訴えた。

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