自動車のアクセルとブレーキを踏み間違える事故の多発を受け、高齢者を中心に踏み間違いを防止する装置への関心が高まっている。苫小牧市内の自動車用品店でも購入する人が増え、市は2021年度から装置購入の補助制度を始めた。3月末まで、補助金の申請を受け付けている。
市内川沿町の木戸義昭さん(75)は21年11月、熊本県の業者が販売するアクセルとブレーキが一体となった踏み間違い防止装置を購入した。20年の夏、乗用車で柏木町の小売店駐車場から市道に右折する際、左側の軽乗用車に気づかず、慌ててブレーキを踏んだつもりがアクセルを踏み、衝突しそうになったことがきっかけだった。
1970年に運転免許を取得してから事故を起こしたことはなかったが、「今までで一番驚いた」と振り返る。全国で踏み間違いとみられる事故が相次ぐ中、防止装置の存在を知り、情報を集めて自分の車に適合する装置を見つけた。設置工場を探し、費用は20万円以上掛かると分かったが、「あの時の恐怖感を思えば、金額ではない」と設置を決めた。
購入した装置は、ブレーキの右横にアクセルレバーを取り付け、右足を右に移動すると発進し、停止する時はペダルを踏み込む仕組み。木戸さんは「何回か運転して操作に慣れた。安心感があり、免許は返納せず更新を考えている」という。
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踏み間違い防止装置は数年前から自動車用品店でも見られるようになり、オートバックス苫小牧店(柳町)では急発進防止装置(税込み4万4000円)を販売している。130車種以上に対応し、停車時や時速10キロ未満でアクセルを踏み込んだ際、急発進せずゆっくり動く仕組み。
まだ広く知られてはいないが、65歳以上の高齢者を中心に購入する人が相次いでいるという。車種によっては適合しないため、佐久間祐二カーエレ担当は「まず取り付けられる車種かどうか相談してほしい」と話す。
市の高齢者安全運転支援装置設置補助制度は70歳以上の市民が対象。補助額は▽障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進等抑制装置で上限2万円▽ペダル踏み間違い急発進等抑制装置で同1万円。これまでに22件(1月25日時点)の申請があったという。市民生活課は「事故防止のため、ぜひ申請を」と呼び掛けている。
















