52%超の賃金改善 道内企業賃上げ動向ー帝国データ札支店 2年ぶり5割上回る 総人件費66%で増加 賃上げ促進税制反映

52%超の賃金改善 道内企業賃上げ動向ー帝国データ札支店
2年ぶり5割上回る 総人件費66%で増加 賃上げ促進税制反映

 帝国データバンク札幌支店は、道内企業の2022年度賃金動向に関する意識調査結果を発表した。岸田文雄首相が1月の施政方針演説で賃上げなど人への投資の重要性を訴え、政府が賃上げ促進税制でバックアップする方針を示す中、正社員の賃金改善(ベースアップや賞与、一時金の引き上げ)が「ある」と見込む企業は52・6%に。前年(41・2%)から11・4ポイント増加し、2年ぶりに5割を上回った。

 賃金を改善する理由(複数回答),割合(%),81.6,25.7,25.3,23.7,21.1,内容,労働力の定着・確保,同業他社の賃金動向,物価動向,自社の業績拡大,最低賃金の改定,順位,1,2,3,4,5

 賃金改善を見込む企業の規模別では、大企業56・6%(前年44・4%)、中小企業51・8%(同40・5%)、小規模企業50%(同35・6%)といずれも前年から上昇した。業界別では、建設が63・6%で最も高く、以下小売り(54・8%)、サービス(54・3%)の順。

 賃金改善の具体的な内容では、ベースアップが前年比10・7ポイント増の46%に。次いで賞与(一時金)が25・1%(7・7ポイント増)だった。

 賃金改善の理由(複数回答)では、「労働力の定着・確保」が81・6%で最多。これに「同業他社の動向」(25・7%)が続いた。

 一方、賃金改善が「ない」と回答した企業は19・2%。理由(複数回答)では「自社の業績低迷」が68・5%で最多だった。

 22年度の自社の総人件費では、前年度から増加を見込む企業は66・8%となり、前年度から12・1ポイントの大幅に増えた。政府が昨年12月に発表した賃上げ促進税制が反映したとみられる。

 企業からは「事業環境的には厳しい面があるが、社員定着のために賃上げは必要と考えている」(建設業)、「長期的な賃金是正を計画しており、若干でも賃金アップを図るべく手当てをしている」(各種商品小売業)との意見が聞かれる一方、「コロナが収束しなければ売り上げは上がらず、賃金も上がらない」(その他卸売業)との声も寄せられている。

 調査は1月18~31日に、道内企業1053社を対象に実施。578社から回答を得た。回答率54・9%。

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