北海道栄高校の相撲部が、昨年11月に札幌市で行われた全道高校相撲選抜大会兼全国高校相撲選抜大会予選会の団体戦で優勝、2年連続2度目の全国選抜大会(3月、高知県)の出場権を獲得した。主将としてチームを引っ張る野坂朋矢(2年)は「上位入賞を目指して全力で戦う」と意気込みを語った。
団体戦は函館水産との一騎打ち。先鋒(せんぽう)イルムーントルガ(2年)、中堅に副主将の東亮佑(同)、大将野坂の布陣で挑んだ試合は3人とも寄り切りで快勝。高山和典監督は「横綱が負けるのが相撲。気を抜かずに挑むように」と選手を送り出し、一番一番に集中させた。
同部は2020年4月に創部。2年生5人、1年生1人の計6人で活動している。指導する高山監督は現役時代、埼玉栄で2度の高校総体優勝を経験。日大では相撲部主将を務め、東日本学生選手権優勝を果たした経歴を持つ。「基礎がなければ技術の向上はない」と、人間形成を第一にあいさつの徹底などを指導。稽古では正確な四股の踏み方を教え、部員は日々鍛錬に励んできた。
登校前には校舎内道場の清掃をするなど環境美化にも取り組んだ。「生徒たちの成長が私の財産。体(稽古)はうそをつかないし、一生懸命ついてきてくれた。あとは勝たせてあげるだけ」(高山監督)。
昨年の全国選抜大会(3月、高知県)はベスト32で終えるも「いい経験だった」と野坂。昨年の悔しさをばねに東と熱海允一(2年)は「監督の期待に応えたい。チームのために全力で戦う」と気合いは十分だ。
また、個人戦の無差別級で竹林顕信(1年)が優勝、熱海が準優勝。100キロ級でエンフアムガラン(2年)が優勝して全国への切符を手にしており、上位進出に燃えている。

















