まん延防止再延長へ調整 揺れる飲食店 試行錯誤の日々

まん延防止再延長へ調整 揺れる飲食店 試行錯誤の日々
〆二福士商店で、飲食店に卸す酒のケースを運ぶ従業員

 6日に期限を迎える道内全域の「まん延防止等重点措置」について、道は再延長を要請する方向で調整している。営業時間短縮が続く苫小牧市内の飲食店では理解を示す一方、効果を疑問視する声もあり、再延長をめぐってさまざまな反応を見せている。

 「売り上げが上がる可能性は無いに等しい」と肩を落とすのは「創作居酒屋 隠味―かくみ―」(錦町)のオーナーシェフ小杉佳紀さん(36)。「延長したところで感染者数が減るのか。かといって、十分に減っていない状態で解除しても繰り返されるだけ。1カ月以上耐えた意味が無くなる」と複雑な心境を語る。閉店を強いられた仲間もいるといい、「何を憎んでも仕方ないが、ただ切ない気持ち」と吐露する。

 「BLUE NOTE」(同)オーナーの日笠雄平さん(34)は「今後の状況を見通せず、近々店を閉める予定」と明かす。「オープンして約2年半、ほぼコロナ禍で満足いく営業ができなかった」と話し、「今はルールの範囲内でできることをしている。お客さんを呼びたいが、なかなか難しい」と嘆いた。

 「お料理 かたくら」(同)の片倉晃広さん(53)は「生ものは極力仕入れず、残っても加工できそうなものを選定している」と食材ロス対策を強化し、店の前で月に1度の総菜販売会を開くなど工夫して苦境を乗り切ろうとしている。一方、「早く店を開けたいと願う料理人は多い。だが、解除されて人が戻るのかは不透明」と不安も口にした。次回の総菜販売会は20日の予定。

 「売り上げはコロナ前の半分ほど。月初も配達は2件だけ」と厳しい表情を見せるのは「〆二福士商店」(同)の池田芳彦さん(39)。「発注の見通しが立たず、季節商品の仕入れなども難しい」と頭を抱える。2021年5月からSNS(インターネット交流サイト)で「酒の魅力」を発信するなど、コロナ下での集客に試行錯誤の日々が続いている。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る