「みんなは戦いの最前線にいるのに、僕はここで何をやっているのか」と唇をかむのは恵庭市に住む会社員、セルヒー・ゴヴォロヴスキーさん(47)。オンライン会議システム「ズーム」で取材に応じ、「本当は自分も国へ帰って一緒に戦いたい。でも、家族や友人の無事を祈ることしかできない」と苦しい胸の内を明かした。
ゴヴォロヴスキーさんは01年に来日し、日本人の妻と子どもの5人暮らし。祖国には父(75)と妹(44)をはじめ親族や多くの友人がいる。ウクライナは小麦やトウモロコシなど幅広い農作物を生産し、「自然が豊か。十勝地方に似て、とてもきれいな場所だ」と誇る。
キエフで働いていた妹は、父が住む南西に約500キロ離れた実家へ避難している。2人とも無事だが、通話中にも地下室やシェルターに逃げるよう促すサイレンの音が聞こえるという。友人のほとんどが入隊し、高齢の父も息子の制止を振り切り、自身の町の部隊に入ろうと志願している。
「ウクライナが始めた戦争ではない。こちらは国や人を守り、戦うしか選択肢がない」と語気を強める。「早くロシア兵をウクライナから追い出してほしい」。刻一刻と変わる情勢に眠れない日々が続く。
















