【ハーマル(ノルウェー)時事】スピードスケートの世界選手権は3日、ノルウェーのハーマルで開幕して短距離2種目を2本ずつ滑るスプリント部門の前半が行われ、男子は新浜立也(高崎健康福祉大職)が69・730点で総合5位につけた。500メートルは34秒71で2位、1000メートルは1分10秒04で8位だった。北京五輪の500メートルで銅メダルの森重航(専大)は総合15位。
女子は山田梨央(直富商事)が総合8位につけ、辻本有沙(電算)は12位、辻麻希(開西病院)は14位。男女とも4日に後半が行われる。
5、6日は短距離から長距離まで4種目の総合成績で争うオールラウンド部門が実施され、北京五輪で金、銀計4個のメダルを獲得した高木美帆(日体大職)らが出場する。
▽…2年前にスプリント部門を制した新浜は前半で総合5位と出遅れた。得意の500メートルは2位と実力を示したものの、1000メートルは後半に失速して8位。今季は500メートルに注力してきただけに、「行き切る自信がないところがある」と語った。
北京五輪の500メートルはスタートで出遅れて20位に沈んだ。五輪後は1日だけ帰国し、すぐにノルウェーへ。「五輪に懸けていたので、まだシーズンが続くのかという気持ちで、切り替えは苦労した」と心境を吐露。「代表として恥のないレースをしないといけない」と自らに言い聞かせるようだった。
▽…森重は北京五輪で銅メダルを獲得した500メートルで5位にとどまり、勢いに乗れなかった。現地入り後に体調を崩して3日ほど練習を休み、2日前に滑り始めたばかり。1000メートルは20位に終わり、「体力もなくて全然駄目だった」と振り返った。
今季ナショナルチームに加わった進境著しい21歳。五輪メダリストの肩書がついても、「あまり実感がない。重圧は感じていないが、常に表彰台に上りたい気持ちになった」と意欲的。後半の500メートルで3位以内に入り、意地を示したいところだ。

















