100メートル背泳ぎでJOC春季大会標準記録突破―アブロス日新・牛田真奈(明倫中2年)

100メートル背泳ぎでJOC春季大会標準記録突破―アブロス日新・牛田真奈(明倫中2年)
女子100メートル背泳ぎでJOC春季標準記録を突破した牛田

 苫小牧市のアブロス日新スイミングクラブに所属する牛田真奈(明倫中2年)が、2月27日に札幌市平岸プールで行われた短水路の第44回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会(27~30日、東京都)北海道予選会タイムトライアル女子13~14歳100メートル背泳ぎで、全国標準記録を突破した。種目変更や新型コロナウイルス禍などの苦難を乗り越え、3年越しの努力が実った。「とても自信になった」と胸を張った。

 同日開催された道予選会で一定の記録に達した選手だけが出場できるタイムトライアル。牛田は予選会で1分4秒41と4大会ぶりに自己ベストを更新し、挑戦権を得た。

 調子はいつになくよかったが、1分3秒90の全国標準とはまだ開きがあった。力が分散気味だったキックの修正などを行い挑んだトライアルでは「とにかく思い切っていくしかない」と前半から飛ばした。50メートルのラップタイムは30秒68。課題の後半も必死に粘り、1分3秒83でゴール。「残り25メートルくらいは腕が回らないほどきつかった。自分でもびっくり」と会心のレースを振り返った。

 バタフライで3度のJOC大会に出場した実力者。ただ、2019年8月のJOC夏季大会(東京都)を最後に同泳法の記録が伸び悩むようになった。続く20年3月のJOC春季大会に向けては、50メートルバタフライの全国標準より速い自己ベストを持ちながら、定められた期間内で再び上回る記録を出せなかった。

 心機一転、背泳ぎに主戦場を移した。新型コロナウイルス禍で思うように泳ぎ込めない時期もあったが、不断の努力でようやく全国レベルにたどり着いた。「普段の練習ではタイムが出ていたので、あとは試合で結果を残すだけだった。いつかは届くと思っていた」。

 大江俊彰コーチは「ようやく結果につながってくれた。まだまだ伸びしろがある」と喜んだ。

 年齢、泳法、距離別の各種目が行われる今回のJOC春季大会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、13歳以上の個人種目に参加制限が設けられた。各種目の全国標準突破者のランキング上位20人に出場資格が与えられる。牛田の本戦出場はまだ決まっていないが、すでに次の目標達成に向けて始動している。

 宮城県で開催される全国中学校体育大会出場。会場が25メートルプールの短水路から50メートルの長水路に変わる他、標準記録を予選会に当たる道大会で突破しなければならない。牛田は「後半のテンポの落ちがまだ大きい。もっと体力をつけないと戦えない」と表情を引き締めた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る