【北京時事】北京パラリンピック第5日は8日、バイアスロンが行われ、女子10キロ立位で、5大会連続出場の出来島桃子(新発田市役所)は10位だった。ウクライナ勢が表彰台を独占し、イリーナ・ブイが優勝した。
男子10キロ立位では、トライアスロン代表として2016年リオデジャネイロ夏季パラリンピックにも出場した佐藤圭一(セールスフォース・ジャパン)が9位だった。
▽…バイアスロン女子10キロ立位に臨んだベテランの出来島は、12人中10位だった。射撃ではミスが3度出たが、今季のこれまでの大会と比べ、「走れるようになっている」と手応えを口にした。
―出来島、走りに手応え 佐藤、ミスも視線は次へ
冬季の日本女子で最多に並ぶ5度目の出場。仕事と両立し、「一年一年やってきて、その積み上げの4年目。それが5回続いた感じ」と実感を込める47歳。「最後までしっかり滑っていきたい」と次のレースに向けて切り替えた。
惜しくもあと一歩で入賞を逃したが、バイアスロンの42歳、佐藤は前向きだった。「次に向けて、いい準備はできたかな」。最も力を入れてきた12.5キロ立位は11日。まずは収穫と課題を得た。
この日の10キロ立位。「(射撃で)ミスを減らしてどこまで走れるか」がカギとみていた。射撃は3回目までノーミスで来ていたが、4回目で1発外してしまった。これが響き、入賞圏内から落ちてしまい9位。「狙い過ぎた。悔やまれるところ」と振り返ったが、全体的には「問題なく、安定していた」とうなずいた。
課題は走り。気温が高く、雪が柔らかくなったため、板の滑りが悪くなったという。
生まれつき左手首から先がない。冬季パラは4度目の舞台。強化の一環としてトライアスロンにも挑戦し、2016年リオデジャネイロ夏季大会に出場した経験も持つ。夏と冬の「二刀流」について、「いろんな動作をしないといけないのが一番の楽しさ。難しいのは、道具を使う分、資金も、続ける環境も必要」と語る。
トライアスロンの練習中に肩をけがした影響で、万全でない中で迎えた舞台。「体の調整をしっかりして、優勝を目指して頑張りたい」。本命の種目で輝くことを誓った。

















