【北京時事】北京パラリンピック第6日は9日、ノルディックスキー距離が行われ、男子スプリント・フリー立位の川除大輝(日立ソリューションズJSC)は、準決勝2組4位となり、6人で争う決勝に進めなかった。7日の20キロクラシカル立位での金に続くメダル獲得はならなかった。7大会連続出場の新田佳浩(日立ソリューションズ)も準決勝1組4位で敗退した。
女子スプリント・フリー立位では、阿部友里香(日立ソリューションズ)が準決勝で、岩本美歌(北海道エネルギーパラスキー部)は予選で敗れた。男子スプリント座位では、森宏明(朝日新聞社)が予選敗退。
―川除「スピード 足りない」
▽…男子20キロクラシカル立位で優勝した川除は、スプリント・フリー立位では準決勝で敗退。他の選手にスキー板を踏まれて転倒してしまったことが響いた。得意の上り坂で一時は巻き返したが、2組の6人中4位。「実力不足。海外選手に比べてスピードが足りなかった」と潔く認めた。
残る個人種目は12日の12・5キロフリー立位。「長い距離で後半しっかり(準備を)生かせるレースをしたい」と意気込んだ。
―悔し涙の岩本美
▽…パラリンピック初出場を果たしたスプリント・フリー女子立位の岩本美は予選で敗れ、「今まで頑張ってきたので悔しい。準決勝に行きたかった」。自身をふがいなく思い、涙を流した。
生まれつき左手の指がなく、10歳からパラ競技を始めた。苦いデビュー戦となったが、まだ18歳。女子10キロフリーにも出場を予定しており、「この涙を次につなげたい」と顔を上げた。

















