苫小牧市は新年度、津波ハザードマップ(災害予測図)を改訂する。昨年7月に道が示した津波浸水予測図で、市内の浸水範囲が広がったことなどを受け、既存のハザードマップを更新。2022年度中に、地区別の津波ハザードマップを完成させる予定だ。
現行のハザードマップは12年に道が公表した津波予測を基に作成したが、20年4月に政府が千島・日本海溝沿いの地震による津波想定を発表。この想定を踏まえ、道が21年7月、新たに各市町村別の津波浸水予測図を示した。
予想図は日本海溝と千島海溝を震源とするマグニチュード9クラスの巨大地震が太平洋沿岸で発生した場合、市内では従来想定を1・2メートル上回る最大9・7メートルの津波が押し寄せる可能生を指摘。浸水域は市内西部と東部で拡大し、想定対象の道内37市町中、最も広い1万224ヘクタールとなっている。
市危機管理室によると、市町村別の津波浸水予測図は当初、21年1月に道から示される予定で市は21~22年度の2カ年で地区別のハザードマップを完成させる計画だった。
しかし、公表が7月にずれ込んだため、作業は遅れ気味。現在は市のホームページに掲載されているハザードマップに、道の新たな津波浸水予測図を組み込む作業を行っている。
22年度の予算に、津波ハザードマップ更新事業費833万円を計上。現行のハザードマップに避難経路を書き込み、従来の避難場所が妥当かどうかなども検証した上、刷新する。
現行のマップは浸水が想定されるエリアを30地域に分割しているが、12年の道の予測よりも浸水予測地域が広がっており、38地域に分けることを念頭に予算化した。
市は22年度、浸水区域の町内会をすべて回り、説明会を実施する予定。市危機管理室の担当者は「町内会側と日程調整がつき次第、順次開催したい」としている。
















