ヒグマ対応に特化 市、危機管理マニュアル策定 警戒対策、救助体制を確立

ヒグマ対応に特化 市、危機管理マニュアル策定 警戒対策、救助体制を確立

 苫小牧市はヒグマの危機管理マニュアルをまとめ、9日の市議会厚生委員会で公表した。近年、道内各地でヒグマの目撃情報が増え、札幌市では市街地での被害も出ている現状から、すでに運用中の「危険動物に関する個別危機管理マニュアル」からヒグマを独立させ、対応を明確にした。被害を未然に防ぐ警戒対策に加え、被害者の救急救助体制の確立などを目指している。

 新たなマニュアルは道ヒグマ管理計画や他都市の対策を参考に策定。市街地をヒグマが徘徊(はいかい)する事態を「想定危機」とし、郊外や山間部の発見など一時的な遭遇は対象外とした。

 ヒグマの有害性を▽0=人を恐れて避ける▽1=人を恐れず避けない▽2=農作物への被害など人間活動に実害を及ぼす▽3=人に積極的につきまとう、人を攻撃する―の全4段階に分類し、対策を定めた。市街地や人家が密集した地域に出没した場合、「緊急対応型問題個体」と判断し、出没地域への周知を進めながら、市長を本部長とするヒグマ対策本部を設置し、報道発表も行う考えを打ち出した。

 この他、日常的な注意喚起、市街地と人の立ち入りが予想される場所を対象とした警戒区域のマップ、目撃通報に対する連絡体制も示している。今月中にホームページで公表する。

 環境生活課によると、2021年度のヒグマに関する通報件数は、2月末時点で39件に上り、前年度1年間の30件をすでに超えた。同課は「出没は警戒区域外が7割だが、区域内の場合は巡回して痕跡確認も慎重に行い、情報把握に努めている」としている。

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