日本野鳥の会(上田恵介会長、事務局=東京)は16日、絶滅危惧種のシマフクロウの繁殖地を保全するため、日高管内の土地計25・7ヘクタールを新たに野鳥保護区として設定した。
同管内の民有地15・8ヘクタールを購入し、周辺の9・9ヘクタールについても土地所有者と野鳥保護に関する協定を締結した。
追加設定により同管内の保護区は計227・9ヘクタールとなり、3つがいの生息を確認している。
シマフクロウは河川や湖沼周辺の森で暮らす魚食性の世界最大級のフクロウ。明治期まで道内に広く分布したとされるが、繁殖に必要な直径100センチ以上の空洞がある大木が伐採されたり、餌の魚類が河川改修などで減少したりし、絶滅の危機に瀕(ひん)している。
環境省レッドリストでは絶滅危惧1A類に分類。現在は北海道中部から東部にかけて約160羽が確認されているのみという。
同会は、絶滅危惧種の繁殖地を買い取って独自の野鳥保護区とする運動を1986年から進めている。今回の土地購入で、同会所有および協定による野鳥保護区の総面積は3662ヘクタールになった。このうちシマフクロウの保護区は1167ヘクタール。
















