まん延

まん延

 年度末を迎え、官公庁や企業などで、人事異動の発令が相次いでいる。長年にわたりお世話になった方が、定年退職を迎えたり、栄転で苫小牧を離れたり、この春は例年以上にそんな知らせに接する。義理を欠かさぬようあいさつしながら、春の訪れと、人の動きの活発化を、実感する。

 新型コロナウイルス感染対策の「まん延防止等重点措置」が21日、適用されていた全ての都道府県で終えた。新規感染者数は北海道も、この東胆振も、緩やかな減少傾向を示し、病床使用率はピーク時と比べて大きく減った。約2カ月ぶりの全面解除。だが、まだ気を緩められる状況にないことを、肌で感じている読者は少なくないだろう。

 オミクロン株による「第6波」はまだ収束していない。1月以降の感染状況を振り返ると、行動範囲が広い若年層を中心に感染者が急増し、さらにワクチン未接種の子ども、重症化リスクのある高齢者と、順番で広がった。学校や幼保施設などはほぼ毎日、臨時休業の発表が続いている。文字通りの「まん延」だ。名は体を表す。

 今は使わないが、重点措置の略称は当初「まん防」。どこか気の抜けた対策でなかったか再点検し、次に備えたい。飲食店ばかりが営業時間の短縮を余儀なくされた。疫学調査の重点化など国民にルールを丸投げしたような方針もあった。ともあれ措置があっても、なくても、人の移動が増える時期、基本的な感染対策を徹底したい。(金)

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