国土交通省は22日、2022年の公示地価を発表した。苫小牧市内の平均変動率は住宅地が前年比0・8%増で22年ぶりに上昇、商業地は1・3%減で26年連続で下落した。市東部の住宅需要が高まったことが影響し、全用途も0・2%増と24年ぶりにプラスとなった。商業地はJR苫小牧駅前の旧エガオ周辺の下落率が最も大きく、「東高西低」の傾向は続いている。
1平方メートル当たりの平均価格は、住宅地(調査51地点)が前年比300円増の1万6100円、商業地(17地点)が同400円減の2万7600円、工業地(13地点)は増減なしの1万円で平均変動率は0・3%減。全用途は同100円増の1万7500円となった。
住宅地は、上昇が9地点(前年比2地点増)、横ばい15地点(同4地点増)、下落27地点(同6地点減)。上昇は東部地区が目立ち、「拓勇東町6の11」と「北栄町4の4」が17・3%(4500円)増と最大の上昇率となった。最高値は「柳町4の15」の3万5000円で4・5%(1500円)増だった。
商業地は、上昇がゼロ(同増減なし)、横ばいが6地点(同)、下落が11地点(同1地点増)。苫小牧駅から西側の地点で下落し、東側が横ばいと東西で違いが見られた。最高値は旧エガオビル周辺「表町5の5」で4万7300円だが、下落率は4・4%(2200円)と最も大きかった。
市内の公示地価について、苫小牧市内の不動産鑑定士、高橋総生さん(57)は「市東部の住宅地は、商業施設の集積や通勤の利便性を踏まえ、若年のファミリー層に人気」と指摘する。一方、商業地について「札幌圏への消費の流出やネット通販の普及などがあり、中心部や西部で下落が続いている」と分析している。
苫小牧市を除く東胆振4町は住宅地、商業地とも下落した。平均価格と下落率は以下の通り。
【白老町】▽住宅地(11地点)5400円、3・2%▽商業地(1地点)1万7600円、2・8%【厚真町】▽住宅地(6地点)4800円、2%▽商業地(1地点)1万3000円、5・1%【安平町】▽住宅地(7地点)5100円、3・4%▽商業地(1地点)1万200円、4・7%【むかわ町】▽住宅地(2地点)9800円、5・8%▽商業地(1地点)1万3500円、6・9%。
公示地価 地価公示法に基づき国土交通省が公表する毎年1月1日時点の土地価格。同省土地鑑定委員会が調査地点(標準地)を選び、不動産鑑定士が取引実績などを基に価格を判定する。都道府県が調査する毎年7月1日時点の「基準地価」と合わせて土地取引時の目安となる。道内では99市町を対象に1367地点、うち胆振管内は10市町180地点で調査した。
















