苫小牧工業高等専門学校フロンティアコース5年の3人が、第2回学生ビジネスプランコンテストで最優秀賞に輝いた。ごみ収集車にAI(人工知能)技術を搭載するアイデアで最高位の賞を受賞。都市・環境系の東方康介さん(20)は「学科の違う2人と1年半取り組んだ研究が評価され、すごくうれしい」と語った。
発表タイトルは「Project AI(愛) feat.ゴミ収集車」。東方さんと応用化学・生物系の亀島圭哉さん(20)、情報科学・工学系でモンゴル出身のガンズルフビルグーンさん(21)が卒業研究として、2020年9月から研究を重ねた。
3人は、毎日市内をくまなく走るごみ収集車の特徴に着目。AIを用いることで、ごみ収集と同時に道路維持のデータ収集も可能なのではないか―と、収集車による道路パトロールを提案した。
苫小牧市やごみ収集業者の協力を得て、スマートフォンで道路の画像データや位置情報を集め、AIで分析する内容。道路の損傷具合を程度別に「深刻な状況」「大きな損傷」と五つに分類し、素早く対応できるようにするほか、道路画像などを表示できるウェブページも開発するとしている。
初年度から3年間は、データ収集や開発に多額の経費が発生すると想定。4年目以降、他の自治体に有料でAIプログラムを提供し、5年目には約860万円の利益が出ると試算した。
3人はパワーポイントで7分間発表。「ごみ収集車から新たな付加価値を見いだした着眼点に驚嘆。市などと連携し、プロトタイプ(試作モデル)を製作している行動力も素晴らしい」と高く評価された。
「ごみ収集の問題点と道路維持をどう結び付けるのかが大変だった」と、情報収集担当の亀島さん。AIプログラミングの研究に当たったガンズルフさんは「日本の社会問題を考える機会になった。4月からは豊橋技術科学大でAIについて勉強したい」と力を込めた。
コンテストは、札幌学院大学社会連携センター主催で、同大の学生や大学院生、苫高専をはじめとする連携協定校生が対象。3人は昨年11月中旬に応募し、1次審査を通過した5校11チームが2月26日、札幌学院大学で行われた本選に臨んだ。
















