苫小牧市のアブロス日新、沼ノ端両スイミングクラブに所属する棚澤昊士(澄川小6年)=日新=、牛田真奈(明倫中2年)=同=、野村遥希(青翔中2年)=沼ノ端=が、27~30日に東京辰巳国際水泳場で開かれる短水路の第44回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会に出場する。新型コロナウイルスの影響で3年ぶり開催となる舞台に向け、各選手は意気込んでいる。
泳法、距離、年齢別の男女各種目に設定された厳しい標準記録を突破した選手が参加する日本水泳連盟主催の一戦。当初設定されていた個人種目の参加者制限がなくなり、市内から3選手が出場することになった。
初の全国大会出場をかなえたのはアブロス日新の棚澤。男子11~12歳区分の50メートル自由形で「25秒台の泳ぎをして、(予選上位8人が進出できる)決勝に残りたい」と話す。
自己ベストの26秒38からさらに記録を伸ばそうとフォーム改造に着手してきた。「ストロークを大きくすることに集中的に取り組んだ」と言い、「自分の持ってる力を出し切る」と力強い。
女子13~14歳区分の100メートル背泳ぎに出場するアブロス日新の牛田は、2019年8月のJOC夏季大会以来となる全国舞台。自己記録の1分3秒83を大きく更新する「1分2秒台にチャレンジする」と気合十分だ。
体力強化のため、背泳ぎ以外での泳法でも徹底的に泳ぎ込んできた。25メートルプールの短水路レースは計3回あるターンも重要なポイント。「ターン後のひとかきを大きくしてテンポ良く泳ぎ、後半も粘りたい」と話した。
男子13~14歳区分の200メートルバタフライに出場する野村は、初の全国挑戦となった19年のJOC夏季大会以来となる辰巳国際水泳場でのレース。当時は50メートル自由形で自己ベストをマークした好印象の地で「2分4秒台前半のタイムを出したい」と言う。
持ちタイムは2分5秒92と出場者のタイムランキングでは18位。課題とする後半の100メートルで粘れるよう、1週間で3万メートルを泳ぐなど追い込んできた。「速い人についていきながら自分のペースもしっかり守って泳ぎ切りたい」と語った。




















