試合後に尋ねると「小さいミスから得点を決められてしまった」とFW人里茂樹主将。大久保智仁監督は「惜しいシーンが多かった。決めるべきときに決めないと」と苫小牧での戦いを振り返った。
東北フリーブレイズの選手と指導者は共に当地出身。アイスホッケーアジアリーグ・ジャパンカッププレーオフ(3勝先取方式)第3戦が24日にあり、先2戦に連敗し、故郷で起死回生の勝負に打って出たものの敗れた。レギュラーリーグ(RL)終盤4連勝達成で優勝決定戦に進出した選手たちの奮闘を褒めた後、大久保監督は潔く試合を評し、「イーグルスのプレー修正の速さは素晴らしかった」。
途中の劣勢を覆し、7―3と大勝したイーグルスことレッドイーグルス北海道が3連勝でクラブチーム初年度に本拠地優勝を飾った。試合終了直後、場内放送のマイクを握ったのが菅原宣宏監督だった。新型コロナ感染がチーム内で広がった2月の窮地を挙げ、「ファンの方たちが心配してくれたことが分かっていた」とし、RL対東北2連敗の後、「選手は一つになって、目の色を変えてプレーオフに臨んだ。努力と成果を褒めたい」と胸を張った。続けてDFの橋本僚主将は「苫小牧で優勝できて本当にうれしいです」。
プレーオフMVPとなったFW高木健太選手も笑み満面に「皆さんのおかげです」と応援に感謝した。氷の殿堂、白鳥王子アイスアリーナを歓喜に包んで戦いの季節が閉じた。(谷)









