トヨタシグナス優勝 道路建設に5―3〔女子アイスホッケー〕 引退選手のセレモニーも

試合を終えて歓喜の輪をつくるトヨタシグナスの選手=27日、白鳥王子アイスアリーナ

 第32回苫小牧道新杯女子アイスホッケー大会は27日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=で決勝が行われ、トヨタシグナスが道路建設ペリグリンに5―3で勝利し、優勝した。
 ▽決勝
トヨタシグナス5―3道路建設ペリグリン
 ▽得点者【ト】三浦(桜井芽)桜井乃(三浦)伊藤(獅子内、石田)志賀紅(伊藤)伊藤(石田)【道】川島(高)川島(輪島)富田(米山、ラック)▽GK【ト】佐々木玲【道】増原
 トヨタは1点を追う第3ピリオドにFW志賀紅などのゴールで3点を挙げて逆転に成功、そのまま逃げ切った。道路建設は2ピリに川島の2ゴールなどでリードしたが、守り切れなかった。
 両チームにとって今季最後のゲーム。試合後、現役を引退する選手8人の引退セレモニーが行われた。関係者から花束を贈呈され、選手の目には涙があふれた。

―引退8選手、万感の涙
 8人のうち、道路建設ペリグリンのFW米山知奈(30)とDF川島有紀子(25)、トヨタシグナスのFW藤本もえこ(29)とFW獅子内美帆(29)の4人は北京冬季五輪に出場。米山は2014年のソチ大会から3大会連続で五輪に出場し、スマイルジャパンの主力を担ってきた。「寂しい思いはあるけど、一休みします」と万感の思いを語った。
 この日、2ゴールを挙げた川島は「後輩が信頼してパスを出してくれてゴールにつながった」と振り返った。理学療法士との二足のわらじで続けてきた競技生活。「目標だった五輪にも出場し、いい形で現役生活を終えることができた」と納得の表情だった。
 引退試合は有観客のほか、選手入場などはアジアリーグさながらの演出が用意された。藤本は「たくさんの人に見てもらえて、アイスホッケー人生で一番楽しかった」と笑顔で語った。
 獅子内は「引退を意識せず出し切ろう」と臨んだ試合で1アシスト。「アイスホッケーは私の人生そのもの」と言い表すほど熱中してきた。トヨタの後輩には「全日本優勝を目指して頑張ってほしい」とエールを送った。

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