春のお彼岸が過ぎ、寒さもようやく和らいできたと思いきや、きのうと今朝はひんやりとした外気が顔に当たり、幾分体が縮こまった。朝夕の外出時、厚めのコートはもうしばらく必要か。年度が替われば、日中の気温も10度を上回る日がぐっと増えてくるはず。過ごしやすい日和になるまでもう少しの辛抱だ。
例年、気温の上昇とともに街路樹は緑の装いを増し、桜やツツジ、スイセン、チューリップなどの花々が次々にまちを彩っていく。そんないつもの光景が見られることを思い浮かべ、冬をやり過ごしてきたが、今年は海を隔てたかの地の悲惨な現状を知るにつけ、コロナ禍にあっても、変わらない日常を迎えられることの幸せを実感する。
同時に平和の大切さや戦争の愚かさも改めて学び、戦争に関わる国々や国際機関の各指導者のありようも考えさせられる。これまでに未成熟な民主主義は危険性をはらみ、いったん戦争に巻き込まれれば簡単には終わらないという理解が深まった。油断をすれば平和な暮らしはあっけなく崩れていくことも。
原油価格の高騰に加え、アベノミクスによる円安誘導といった政治の差配で国内では食品や生活用品の値上げラッシュが続く。4月と10月にも一部公共料金や医療費、保険関連の負担増を予定。逆に高齢者の年金支給額は前年に続き減額となる。値上げラッシュとのダブルパンチで、生活は「あっぷあっぷ」に陥りかねない春となる。(教)









