伊藤千代子の生涯 描いた映画完成 来月14、15日 文化交流センターで上映

伊藤千代子の生涯 描いた映画完成 来月14、15日 文化交流センターで上映
5月の上映会をPRする実行委メンバー

 国民主権や男女平等を訴え続けた社会活動家伊藤千代子(1905~29年)の生涯を描いた映画が5月14、15の2日間、苫小牧市文化交流センターで上映される。映画制作を支援した苫小牧実行委員会の主催で、上映に向けたPR活動を本格化させており、入谷寿一委員長は「千代子の遺志を伝える映画をたくさんの人に見てもらいたい」と話す。

 映画のタイトルは「わが青春つきるとも―伊藤千代子の生涯―」。長野県出身の共産党員千代子は戦争に異を唱えて治安維持法違反容疑で逮捕、拷問されながらも獄中で仲間を励まし続け、急性肺炎のため24歳で死去した。

 ジェンダー平等・社会変革にも挑んだ若き女性の生涯を追った劇映画で、原作は「時代の証言者 伊藤千代子」(藤田廣登著)。

 埼玉県の独立プロ「ゴーゴービジュアル企画」が制作し、監督は同社代表の桂壮三郎さん。新人俳優の井上百合子さんが主演を務め、竹下景子さんや石丸謙二郎さんらベテランも出演する。

 撮影は昨年、長野県や埼玉県などで行われ、苫小牧では同年12月、市立中央図書館が保管する千代子直筆の手紙4通を市美術博物館で撮影した。千代子の夫である浅野晃が戦後、苫小牧に住んでいた縁で当時の図書館長に託されたという手紙は、夫の転向に苦しみながらも志を貫こうとする千代子の心境を今に伝える貴重な資料だ。

 映画は今春完成し、4月から、全国各地で上映会が予定されている。

 市文化交流センターでの上映は2日間とも、1日2回。チケットは1200円(前売り1000円)、大学生・高校生500円、中学生以下は無料。

 2020年6月の実行委発足以来、制作費集めや撮影の協力などを続けてきたメンバーにとっては待ちに待った上映。一人でも多くの人に作品を見てもらいたい―と手分けして市内各所にポスターを掲示したり、チラシを配布したりしている。

 メンバーの1人は、ロシアのウクライナ侵攻を批判したロシア国民が警察に連行されるなどの現状に触れ、「映画を通して日本でもかつて同じような時代があったことを知り、平和について考えるきっかけにしてもらえれば」と期待。入谷実行委員長も「今の時代を生きる若い人に見てもらいたい」と話している。

 チケット購入などに関する問い合わせは苫小牧実行委の竹田孝夫さん 携帯電話080(5728)5175。

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