苫小牧市無線赤十字奉仕団 53年の歴史に幕

苫小牧市無線赤十字奉仕団 53年の歴史に幕
3月で解団した市無線赤十字奉仕団の団員たち

 苫小牧市無線赤十字奉仕団(水口哲二委員長)は、3月の定期総会をもって解団した。1969年3月の結成以来、53年間、災害時の無線連絡やスポーツ大会での通信訓練などに従事してきた。同月31日に苫小牧市民活動センターで開かれた総会には団員10人が出席。2021年度活動報告を行った後、思い出を語り合った。水口委員長は「11年の東日本大震災後、岩手県大槌町でボランティア活動をしたことが印象深い」と話した。

 同団は、道内6番目の無線赤十字奉仕団として組織された。当初は、樽前山周辺の電波状況調査などデータ作成業務が中心だったが、とまこまい港まつりのパレードの警備や、市山岳遭難救助隊に同行しての通信訓練など活動を広げていった。

 メンバーはアマチュア無線の資格を生かし、スポーツ大会の警備にも積極的に協力した。89年から毎年とまこまいマラソン、91年から2019年まで中学駅伝苫小牧大会にボランティアとして参加。通信訓練の形を取りながら、会場で不測の事態が発生した際は、すぐに無線連絡ができる体制を提供してきた。

 一方、会員の高齢化が進み、行事の参加者も年々減少したことなどから、団員たちで協議を続け、21年度を最後に解散することを決めた。

 定期総会で団員たちは「先の見えない山の向こうまで声が届く。知らない人と無線で会話できる魅力に取りつかれた」、「長い間、充実した時間を過ごせた。職業が違うみんなと活動できてうれしかった」と掛け替えのない体験や、仲間と出会えた喜びを語った。

 水口委員長は「赤十字の奉仕の精神で皆さんと歩んできた。ここに53年の歴史の巻を閉じ、解散します」と宣言し、総会が終了した。解団後は個人で交流を続けていくという。

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