救急出動右肩上がり 市消防本部 適正利用を呼び掛け

救急出動右肩上がり 市消防本部 適正利用を呼び掛け
119番通報が必要かどうかを確認できるアプリ「Q助」の画面

 苫小牧市消防本部の救急出動が今年に入り、右肩上がりだ。1~3月で前年同期比17・3%増の2221件。新型コロナウイルスの感染状況の落ち着きが背景にあるとみられるが、屋外活動が活発化する季節を迎え、さらに増えていくことも予想され、同本部は市民に救急車の適正利用を呼び掛けている。

 市内の救急出動件数は、新型コロナ感染が拡大した2020年に、前年比925件減の7536件まで減少。21年は感染ペースが緩んだこともあって8124件(前年比588件増)と2年ぶりにプラスとなり、今年も1月が837件(前年同月比168件増)、2月は679件(同63件増)、3月は705件(同97件増)と増加傾向にある。

 増加の背景について市消防本部の上野泰範救急課長は「新型コロナの感染拡大が落ち着いた局面で外出が多くなり、けがや持病悪化のリスクが高まっている」と分析する。

 21年の内訳を見ると、けが人を運ぶ「一般負傷」の出動が同97件増1104件と急増。転倒による負傷が目立つという。「急病」による出動も同320件増の5524件に上った。

 出動が増えることで複数の車両が同時稼働することになり、現場到着が遅れる恐れもある。上野課長は「現場到着が遅れると救命に関わる事態になる」と話し、救急車の適正利用に協力を求める。

 その一つとして、同本部は総務省消防庁が開発したスマートフォンアプリ「Q助」の利用をアピール。画面に表示された質問に答えると、すぐに救急車を呼ぶ必要があるかどうかが分かる。医療機関やタクシーなど受診手段の検索もできる。

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