苫小牧市の中心市街地活性化を目指す野外音楽フェス「活性の火」(実行委員会主催)が8月、市内若草町の中央公園で2年ぶりに開催される見通しとなった。プロを中心に道内外のアーティストが出演予定。新型コロナウイルスの逆風もあるが、杉村原生実行委員長(43)は「何としても開催にこぎ着けたい」と意気込んでいる。
活性の火は8月27、28日の2日間、会場を同公園に集約して開く予定。詳細は未定だが、著名アーティストにも出演を交渉中という。同時開催してきたグルメイベント「活性の胃」も実施する方向で検討している。
王子町でライブハウス「エルキューブ」を経営する杉村委員長は、初の中止に追い込まれた昨年は「とても実施できる状況にはなかった」と振り返る。同年8月の愛知県のフェスでクラスター(感染者集団)が発生した影響が音楽イベント全体への批判にまで発展し、活性の火も中止を余儀なくされたという。
コロナ下で2年ぶりの再開を決断したが、2回目から6年連続で得られた市の市民文化芸術振興助成金が前回から打ち切られ、資金面も厳しさを増す。これまで開催経費約350万円のうち、約50万円を助成金で賄っており、不足分を企業などからの協賛金やインターネットで資金を募るクラウドファンディング、当日の募金で補う構えだ。
中心市街地ににぎわいを取り戻そうと、2014年に始まった活性の火。コロナ前の19年にはプロ、アマ約100組が出演し、過去最多の約2万9000人の観客を動員した。
杉村委員長はエルキューブを新中野町から現在の王子町に移転させた09年、苫小牧駅前の閑散ぶりに危機感を抱き、開催を決めた経緯に触れ、「2年連続の中止は何としても避けたい」と強調。「活性の火は若い人に苫小牧への愛着を感じてもらうきっかけになる。まちの未来のため、何とかして開催したい」と力を込めた。
















