苫小牧市は、中心市街地の再生に向けた「苫小牧駅周辺ビジョン」作りに着手した。今年度内に策定し、”まちの顔”とも言えるJR苫小牧駅周辺地域のあるべき姿を示す。特に駅南口前は旧商業施設「苫小牧駅前プラザエガオ」エリアの再開発を巡る問題が解決しておらず、実効性のある内容になるか、注目される。
ビジョンの対象は、南北が苫小牧駅北口周辺~市民文化ホール(仮称)、東西が王子製紙苫小牧工場~白鳥王子アイスアリーナを範囲としたエリア。市が2020年度に作った都市再生コンセプトプランに掲げた「歩きたくなるまちづくり」をポイントに再整備の方向性を定める。
中でも懸案となっている駅南口前の活性化に向け、旧バスターミナルや旧エガオの周辺エリアに求められる機能について具体的に検討。ホテル、商業施設、公共施設など再整備に必要な建物の種類、配置を示すほか、現施設の解体費も試算する。
市は近く、不動産開発業者や金融機関などに対し、対象地域への投資意欲や条件について聞き取りを始める。また、市民や学識経験者、経済団体の関係者ら10人程度で構成する検討委員会を設置し、27日に初会合を開催。駅周辺の在り方について議論を重ねて中身を固める。
だが、策定作業には課題も抱えている。市は駅前再開発を目指し、旧エガオ敷地を一部所有する市内の不動産会社・大東開発と長く協議を続けているが、合意に至っていない。このため、再整備に当たっては、問題の解決が鍵を握る。
市はビジョン作りと併せて、デジタル技術を活用して生活者や企業活動の利便性を高めるスマートシティ構想や、経済波及効果の大きい大規模国際会議や見本市など「MICE(マイス)」の誘致推進方針も取りまとめ、都市再生と活性化に生かす。
担当する市未来創造戦略室は「都市再生コンセプトプランを具現化するため、駅周辺ビジョンを作り上げ、中心市街地の活性化を目指したい」としている。
















