学生時代に元プロテニス選手の松岡修造氏の試合を観戦したことがある。まだ10代だったが「世界に通用する選手」と評判だった。
長身からの威力あるサーブは素人でも分かるほどの魅力。巷間(こうかん)で大きく話題になることはなかったが、すぐに頭角を現した。プロ入りすると、1988年には世界ランキング100入り。95年はウィンブルドンでベスト8。日本テニス界の起爆剤となった。
80~90年代のプロテニスといえば、ウィンブルドンや全仏オープンなどで活躍したマッケンロー、ボルグ、レンドル、コナーズらが主役。女子はナブラチロワ、グランドスラムのグラフらが脚光を浴びた。
日本では、ウィンブルドン(96年)などで4強、世界ランキング最高4位の伊達公子氏が旋風の先鋒(せんぽう)に。松岡氏、伊達氏らの功績は錦織圭、大坂なおみ両選手の活躍につながる。2014年全米オープン男子準優勝、女子4大大会通算4勝。日本のテニス人気が大きくはじけた
近年、学生の部活動もソフトテニスが人気だ。学校によっては野球やサッカーを抑えて部員数が一番になる学校も出てきた。23年度の高校総体、ソフトテニスとテニスの会場が苫小牧市になった。インターハイの北海道開催は1988年以来。国内トップレベルの高校生の試合は観戦だけでも大きな刺激になるし、地域の競技レベルアップのヒントになる。(高)









