帰省客ら続々と到着 新千歳
ゴールデンウイーク(GW)が29日に始まった。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が、全国で発令されていない3年ぶりの大型連休。最大10連休の取得も可能とあり、北海道の玄関口となる新千歳空港や苫小牧西港フェリーターミナルは昨年と比べて多めの人流。コロナ下で迎えた3度目のGWに、各地で感染対策を取りながら観光やレジャーを楽しむ姿が広がっている。
新千歳空港は29日が下り便のピーク。幹線路線の羽田線や成田線などの便が到着するたび、帰省客や観光客らでごった返し、コロナ前の「ラッシュ」を思わせる人の流れ。レンタカーの受け付けやバスの搭乗待ちで、大きな荷物を抱えた家族連れやカップルらが長蛇の列をつくった。
3年ぶりに家族と飛行機に乗ったという横浜市の男性(60)は「やっと、という感じ。北海道は久しぶり」と笑顔を見せつつ「コロナ対策をしっかりしながら、登別で温泉やヒグマ見学を楽しみたい」と胸を膨らませた。東京から友人3人で札幌市を訪れるという男性(23)は「自分たちがいいと思っても、周りは嫌と思うかもしれないので、気を付けながら行動したい。海鮮丼やスープカレーを味わいたい」と話した。
航空各社によると、本道発着路線のGW予約状況は、コロナ前には及ばないものの、前年に比べて大幅に回復。日本航空(JAL)は7割増、全日本空輸(ANA)は4割増、AIRDO(エア・ドゥ)は2・3倍。Uターンの上り便ピークは5月5日。一方、新千歳の国際線定期便は運航ゼロが続いている。
再会待ちわび笑顔 苫小牧港
苫小牧港のフェリーターミナルは同日、大型フェリーで本州から訪れた帰省客や観光客でにぎわった。今年もコロナ下にありながら、GW期間中の乗船予約は運航各社共に前年より伸びている。
西港フェリーターミナルの岸壁には午前11時過ぎ、仙台港発の太平洋フェリー「きたかみ」(1万3694トン)が、乗客384人と乗用車210台を乗せて到着した。スーツケースや大きな荷物を持った帰省の家族や、道内観光の人たちが続々と下船。迎えの親族や友人らと再会を喜ぶ姿も見られた。
家族4人で十勝管内陸別町の祖父母宅を訪ねるという仙台市の小学生山崎春兎君(10)は「おじいちゃんたちと焼き肉をするのが楽しみ」と笑顔で話し、両親らと車に乗り込んでターミナルを後にした。
この日は苫小牧港にとって、フェリー就航50周年の節目。記念事業で苫小牧港管理組合など関係機関は、乗船客らにオリジナルクリアファイルやポストカードなどを贈った。
フェリー各社によると、GW期間中の苫小牧港発着の予約は前年より増え、約1・5倍増となった船社もある。上り、下り共に来月7日ごろまでほぼ満席の状態が続き、各社はこれを足掛かりにコロナで落ちた乗船需要の回復に期待を寄せる。



















