骨髄ドナー登録の拡大に取り組む、苫小牧骨髄バンク推進会(矢嶋翼会長)が2021年度に受け付けたドナー登録者数は前年度比24人増の147人で、本道登録者の99%を占めた。新型コロナウイルス禍で全国的に登録会が減る中、市役所や商業施設で開催される献血会に合わせ、積極的に実施。矢嶋会長は「骨髄移植を待つ患者はコロナ流行下だろうと減らない。活動の歩みを止めるわけにはいかない」と力を込める。
苫小牧では、市民有志が1991年に立ち上げた推進会が、他団体が開く献血会と並行して登録会を企画。2017年度には53回実施し、過去最多の415人のドナー登録を受け付けた。
コロナ禍の20、21年度は、道内でも登録会を見合わせる動きが広がる中、同会は両年度とも苫小牧市内で14回実施した。日本骨髄バンクが発行するパンフレットや同会であらかじめ録音した音声などを活用。対面で説明する時間を最小限に抑える工夫もし、20年度は123人、21年度は147人の登録を呼び込んだ。
献血会と並行開催した登録会での道内登録者のうち、同会を通じて登録した人の割合は20年度は100%、21年度も99%に上った。コロナ禍のこの2年間は、実質的に同会が本道のドナー登録を支えた。
特に21年度は、登録会1回当たりの平均登録者が10・5人と好調。同会によると、1回当たりの登録者数としては、全国トップクラスという。
骨髄バンクは近年、血液疾患の治療に加え、再生医療用iPS細胞の研究にも協力。ドナー登録時には血液情報提供の協力も要請している。
矢嶋会長は「感染症対策で活動には制限も多いが、こつこつ続けることで成果が出る」と強調。「より多くの協力を得られるよう、今年度も登録会を積極的に開いていきたい」と語る。
骨髄バンクは、骨髄や末梢血幹細胞など血液をつくる組織の移植を必要とする血液疾患の患者と、提供希望者(ドナー)との橋渡しをする事業。ドナーは18歳以上54歳以下の健康な人が対象で、登録には登録用紙への記入と2ミリリットルの採血が必要となる。
















