「母の日」商戦に熱 国際情勢の波紋品ぞろえや価格にも

「母の日」商戦に熱 国際情勢の波紋品ぞろえや価格にも
ミニタイプの扇風機を取りそろえる=イオン苫小牧店

 8日の「母の日」を前に、苫小牧市内の大型店や生花店で商戦が熱を帯びている。コロナ下にあっても3年ぶりに”行動制限なし”の状況から店に出掛け、贈り物を買い求める人の動きが回復。一方、海外から仕入れる花や衣料品がコロナや原油高、ウクライナ情勢などの要因が重なり、入荷が遅れるといった事態も起きている。

 イオン苫小牧店(市柳町)では、扇子やエプロン、ハンカチといった関連商品を集めた特設コーナーを4月下旬に開設し、商戦に力を入れている。手に持ったり、胸ポケットに入れたりして使用し、外出先でも便利なミニ扇風機の売れ行きがいいという。

 感染対策の定着などで外出行動に制限が掛かっていないため、店のコーナーに足を運び、品定めする客も多い。衣料販売担当の森康一郎課長は「これまでは家の中で快適に過ごすための巣ごもり商品が売れていたが、今年は散歩など外出や健康関連の商品を求める傾向にあり、需要が変化している」と話す。

 一方で、コロナ感染が世界的に終息していない状況から、異例な事態も発生。感染者が増えた中国・上海がロックダウン(都市封鎖)の措置を取ったため、現地で製造されるブラウスなど一部衣料品の入荷が遅れているという。

 母の日の定番プレゼントのカーネーションも国際情勢の影響を受けている。農林水産省の統計によれば、市場に出回る花の6割が輸入品で、その一大産地がコロンビア。苫小牧市公設地方卸売市場の苫小牧中央花卉(かき)によると、コロナ禍による航空便の減便に加え、ウクライナ情勢も絡んで流通に遅延が発生。国内産も天候不良や原油高による輸送コスト増を背景に例年より品薄状態という。

 花よし生花店(市緑町)の吉田正範代表は「価格は例年並みか、若干高めになる見込み。国際情勢の安定を願うばかりだ」と言う。

 母の日用のケーキ6種を売り出す三星(本店・市糸井)も、生産国の干ばつなどで供給不足の小麦、食用油といった原料の価格高騰で、昨年より20~100円の値上げに踏み切った。カーネーションの飾りやイチゴが載ったホールケーキなどは1800円、2000円、2400円の3種類、ショートケーキなどは350円と400円の同じく3種類を用意し、6~8日に三星各店で販売する。

 世界情勢の波紋はケーキ製造にも及び、やむを得ず価格を改定したものの、同社企画広報課の佐藤巧係長は「ゴールデンウイークで実家に帰る際、母親へのプレゼントにしてもらえれば」と話す。

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