JR北海道21年度連結決算 赤字額727億円 縮小も大きさ過去2番目

JR北海道21年度連結決算 赤字額727億円 縮小も大きさ過去2番目
3月の福島沖地震で脱線した新幹線車両のうち最大幅100センチの脱線となった6号車と5号車の連結部分=JR北海道提供

 JR北海道はこのほど、2021年度のグループ連結決算を発表した。営業収益は前年度比1・4%減の1103億3700万円、本業のもうけを示す営業損益は727億7500万円の赤字となった。赤字額は前年度から約78億円縮小したものの、前年度に次ぐ過去2番目の大きさ。発足以来最大の経営安定基金運用益を計上し改善を図ったが、営業赤字を補うまでに至らず、最終利益は10億5200万円の赤字だった。

 コロナ禍の影響は依然大きいものの、需要喚起策やコスト削減で鉄道運輸収入は403億円と前年度に比べ48億円増加した。

 道の需要喚起策を活用した「周遊パス」の発売など各種施策効果に加え、利用実態に合わせた減便減車や旅行センター業務廃止などコスト削減で増収となったが、コロナ前の19年度比では6割程度にとどまった。乗合バスや不動産賃貸業、ホテル業は増収増益となった。

 JR北海道単体では、2月の大雪による大規模輸送障害の影響で10億円の損失が出た。鉄道運輸収入の減収が6億円に上り、除雪外注などの費用が過去の平均に比べ4億円増えた。

 営業費用は、原油価格高騰の影響で一部増加したが、賞与支給額の減や車両修繕の減少などで1315億円と前年度比8億円の減少。特別利益に国からの支援金149億円を計上する一方、3月の福島沖地震で脱線した新幹線車両のうち同社所有分10台の破損による損失額14億円を特別損失とした。綿貫泰之副社長は「修復しても高速運転は難しい」と廃車の意向を示した。

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