コロナ禍からV字回復 最先端装置の利用が好調 テクノセンター

コロナ禍からV字回復 最先端装置の利用が好調 テクノセンター
利用が好調だった超微細四次元X線CT解析装置

 苫小牧市テクノセンター(柏原)は、2021年度の事業実績をまとめた。依頼試験が前年度比1・6倍の459件、技術相談は2倍の70件、技術指導は7倍の22件だった。新型コロナウイルス禍からV字回復し、特に21年に導入した道内初の最先端装置「超微細四次元X線CT解析装置」の利用が好調だった。

 実績について同センターは「20年度はコロナの影響で、企業の担当者がセンターを訪れる機会が減り、依頼試験や技術相談、技術指導なども落ち込んだ。その反動もあって21年度は回復した」と分析する。

 中でも部品を断層撮影できるCT装置の利用は「全国でもトップクラス」と強調。企業などの利用件数は、新装置と従来装置の合計で前年度比1・8倍の延べ452件に上った。

 装置を使った部品撮影件数は1・3倍の1709件。内訳は新装置が258件、従来装置は1・2倍の1451件を数えた。新装置は従来と比べて10倍以上の倍率で細かい部品を撮影でき、温度や加重を変えながら内部を観察する四次元解析もできる点が特徴。同センターは「新装置で部品を微細に撮影し、従来装置で部品全体を観察するというケースもある」とする。

 研修受講者も、1・3倍の235人と増加した。今年1月にゴムなどの有機系材料を分析する「フーリエ変換赤外分光光度計(FT‐IR)」を新たに導入するなど、地元企業の要望が多い装置の稼働が相次いで始まり、市内外の企業などから注目を集めている。

 同センターは「ここで直接解決しない案件も工業試験場や室蘭工業大、苫小牧工業高等専門学校へつなぎ、たらい回しにしないようにしている」と説明。「今年度の利用もコロナの状況次第であり、見通しは立たないが、道内トップクラスの装置を有効活用していく」と話している。

 装置利用の問い合わせは同センター 電話0144(57)0210。

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