男女平等に尽力した生涯に涙 伊藤千代子の映画上映会

男女平等に尽力した生涯に涙 伊藤千代子の映画上映会
上映に先立ち、あいさつする入谷実行委員長

 治安維持法の下、厳しい弾圧を受けながらも社会変革への志を貫いた昭和初期の社会活動家・伊藤千代子の生涯を描いた映画「わが青春つきるとも」が14、15両日、苫小牧市文化交流センターで上映された。地元の実行委員会が企画し、全4回の上映に延べ510人が来場。男女平等や国民主権実現に尽力した千代子の生きざまに触れた。

 作品はゴーゴービジュアル企画の製作で監督は桂壮三郎、主演は新人俳優の井上百合子。貧困や不平等といった社会矛盾に目を向けた社会活動に取り組むが治安維持法違反で逮捕され、24歳で命を落とした千代子の人生に視点を当てている。

 上映会に先立ち、実行委の入谷寿一実行委員長は「皆さんからの温かい支援で完成した作品。人の幸せのために生き続けた千代子の人生から、平和について考えてもらえれば」とあいさつした。

 作品では千代子の人生を中心に、労働者が団結して権力に立ち向かう姿、天皇が全体的な権限を持つ社会を変えようとした人々の闘いが描かれ、観客はさまざまな感想を持った様子。投獄された社会活動家たちが、千代子の働き掛けで革命歌を合唱する場面では目頭を拭う人もいた。

 白老町の女性(59)は「強い者の力に屈していると、世の中はいつまでも変わらないということを改めて感じた」と話した。

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