苫小牧市長選(6月12日告示、19日投開票)に出馬を表明している現職岩倉博文氏(72)は、5期目に向けた公約をまとめた。基本テーマを「支えあい 助けあう ふくしのまちづくり」とし、行革や産業経済、環境、福祉、教育など各分野を推進する50施策を設定した。4期目の基本路線を踏襲しつつ、時代の変化に対応し20年先を見据えたまちづくりに挑戦する姿勢を示した。
基本方針は▽行革を進め、無駄のない効率的な都市機能を持つまち▽産業流通の活性化、働く人の明るい笑顔あふれるまち▽お年寄りや子どもたちが安心して暮らせるまち▽自然を生かし、環境と調和のとれた美しいまち▽心の通い合う、優しい音楽の流れる温かなまち―の5本。これに基づく施策の方向性として25項目50施策を盛り込んだ。
空きビル状態が続く旧商業施設・苫小牧駅前プラザエガオについては、解決に向けて駅前再開発計画作りに着手するとし、JR苫小牧駅を中心とした「まちなか」の価値と存在感を高め、人が集う機会の創出に努めるとした。
市民の間で賛否が分かれる「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)」の誘致に関しては、苫小牧への誘致活動を継続し、道によるIRコンセプト構築への協力体制の維持と機運の醸成を図るとした。
地球温暖化をもたらす二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスについては、実質排出ゼロを目指すゼロカーボンの推進計画を策定し、環境教育も強化。公共施設に温室効果ガス排出量の基準目標値を設定し、削減に取り組む。さらに再生可能エネルギーの導入助成を拡大し、対策を強化する。一方、再エネ施設の整備でまちの景観を損なうことがないよう、景観保全の条例を制定する方針も示した。
老朽化した公共施設の改築も実施。総合体育館の建て替え計画を策定し、工事に着手するほか、市科学センターの移転改築も進めるとした。多様性を認め合う社会の実現を図るため、性的少数者への理解を深める市民向け勉強会や教職員向け研修を実施する施策も盛り込んだ。
福祉関連では、苫小牧版地域包括ケアシステムの推進や、若者が日常的に家族の介護などを行うヤングケアラーへの支援推進条例(仮称)の制定などを記した。また、がん検診受診率アップと喫煙率減少に取り組み、健康増進に向けた散歩ルートの策定や自然の中で遊べるプレイパークの整備も明記。”健康寿命北海道ナンバー1”を目指すとした。
教育分野では、教育振興計画の策定、植苗小・中学校の小中一貫校化、不登校対策の強化などを示した。この他、公共施設の有効活用を図るため、市役所本庁舎12階に、市民に仕事で使ってもらうコワーキングスペースを設置し、休日に小中学校の会議室などを学習スペースとして開放することも盛り込んだ。
















