観光船「KAZU 1(カズワン)」の沈没事故後、営業を自粛していた大型観光船の今季の運航が20日、始まった。行方不明者の捜索活動に影響が出ないよう、当面は事故現場付近を通らない短距離コースのみ運航する。
運航が始まったのは「おーろら」(491トン)。観光名所「カムイワッカの滝」を巡る約1時間半のコースに乗船できる。事故を受け、運航会社の「道東観光開発」(網走市)は船内の掲示板やホームページで、搭載する救命具や通信設備などを新たに紹介した。切符売り場のホワイトボードには、当日の風速、波高を記載して、安全への取り組みを強調した。
20日は、午前10時半に第1便がオホーツク管内斜里町のウトロ港を出航。約20人が乗船し、スマートフォンで船上からの景観や沿岸を歩くクマの撮影を楽しんだ。
同社の高橋晃社長(37)は「安全を何度も確認して運航している。知床の観光の灯を絶やさず、自然の美しさを発信したい」と語った。
同船は4月28日に今季の運航開始を予定していたが、事故を受けて延期。これまでに6回にわたり、行方不明者の捜索活動に加わった。
















