「本当に残念」「早く見つかって」。観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故は、23日で発生1カ月となった。乗客の遺体が一時安置されたオホーツク管内斜里町の体育館には多くの人が献花に訪れ、犠牲者を悼み、行方不明者12人の早期発見を願った。
献花台には午前10時ごろ、国土交通省の中山展宏副大臣と斜里町の馬場隆町長が訪れた。馬場町長は「1カ月とはいえ、区切りでも何でもない。捜索は懸命に続けられ、行方不明者の家族も発見を心待ちにしている。町はこれからも家族に寄り添っていきたい」と話した。
中標津町の農業太田公一さん(57)は、妻と共に足を運んだ。「乗客それぞれにも将来があった。悲惨な事故に巻き込まれたことが本当に残念」と語り、犠牲者の冥福を祈った。知床は何度も観光旅行で訪ねたお気に入りの場所といい、「悲しい事故があったことは忘れることができない」と涙ぐんだ。
知床斜里町観光協会の野尻勝規会長(53)も献花に訪れ、「一日でも早く発見することを祈念した。家族の心情を察すると胸が苦しい。これから観光シーズンを迎える。いま一度、安全面を見直して信頼回復に努めたい」と語った。
町によると、献花台には23日までに834組が訪れ、花を手向けたという。
















