北黄金貝塚を解説 伊達市噴火湾 文化研究所学芸員 永谷幸人さんが講演 苫小牧縄文会

北黄金貝塚を解説 伊達市噴火湾 文化研究所学芸員 永谷幸人さんが講演 苫小牧縄文会
世界遺産に登録された北黄金貝塚について解説する永谷さん

 伊達市噴火湾文化研究所の学芸員永谷幸人さんの講演会「北黄金貝塚と世界遺産」が21日、苫小牧市美術博物館で開かれた。永谷さんは、伊達市にある北黄金貝塚の発掘調査や世界遺産登録に尽力したことで知られ、同貝塚の概要や価値について解説した。

 苫小牧縄文会が主催し、会員約30人が耳を傾けた。

 永谷さんは北黄金貝塚の発掘調査に携わったほか、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)による審査に対応。同貝塚を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の2021年7月の世界遺産登録に大きく貢献した。

 講演会では北黄金貝塚について「(縄文人が)狩猟採集を基盤としながら、環境に適応して定住したことが分かる珍しい遺跡」と強調。「1万年以上にわたって豊かな精神文化が育まれたことを示す物証としても貴重」と述べた。

 北黄金貝塚で採掘された古人骨からは、タンパク質の3割以上を魚介類で接取していたことが分かる分析結果が出ていることも紹介。「主食は海の幸で、ホタテやウニを食べて生活していた。気候の変化で変わる獲物を、使う道具の形を変えながら捕り、環境変化に適応していた」と説明した。

 市柏木町の楠木信行さん(82)は「身近に世界遺産があることは誇り。何度か訪れており、また行ってみたくなった」と話していた。

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