新型コロナウイルスの経済対策で、苫小牧市が今年度も導入した「プレミアム(割り増し)付き商品券」の発行事業。4月21日から事前の購入申請者に指定金融機関で売り出し、販売率は13日時点で8割を超えた。飲食店や小売店からは早くも効果を実感し、コロナ禍で冷え込んだ消費の回復に期待する声が広がる。販売期間は31日までで、市は購入引換券を持ったままの人に、忘れず購入するよう呼び掛けている。
今回の発行は昨年度に続く第3弾で1冊5000円。約1300店の登録全店で使用できる一般商品券(500円券12枚)と、約1100店の飲食店や地元店のみ利用可能な「とまチケ」(500円券15枚)を各約15万冊用意した。
13日時点の販売率は一般商品券82・86%(12万5347冊)、とまチケ82・01%(12万5327冊)でいずれも8割を超えた。一方、客が利用した商品券を店側が金融機関で換金した額は、一般商品券で5852万2000円、とまチケで6897万4000円。発行冊数全体に占める換金率は、どちらもまだ6%程度だが、一定の経済効果が生まれている。
登録店の間でも好評で、婦人服店ながやま(表町)の長山愛一郎社長(56)は「プレミアム率が高いとまチケを使い、洋服を買い求める動きが出てきた」と消費回復に期待を寄せる。
野村呉服店(同)の野村信一社長(67)は「商品券でお得に買い求める常連客が多い」と語り、来春の成人式に向けて振り袖を買ったり、写真を前撮りしたりする人も少なくないという。
飲食店でも利用が進んでいる。千両寿司(ときわ町)は、これまでに客の半数がプレミアム付き商品券で会計を済ませたといい、特にゴールデンウイーク期間の利用が目立った。佐渡哲司店主(60)は「たくさん料理を注文していただき、支払いに4冊分を使った家族連れもいる。来店客や店の売り上げ増の効果は大きい」と話している。
















