知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部(小樽市)は28日、海底から引き揚げて作業台船に載せたカズワン内に入り、事故原因の究明に向けた船内の検証を開始した。損傷状況を確認するなど、業務上過失致死容疑での捜査を本格化させる。網走港(網走市)に運ばれたカズワンは、6月1日に陸揚げされる。
事故ではなお12人が行方不明となっており、1管による捜査と併せ、海上保安庁の特殊救難隊員が船内の行方不明者捜索も実施。発見につながる手掛かりを探ったが、不明者は見つからなかった。1管は既に、同容疑でカズワンの運航会社「知床遊覧船」(オホーツク管斜里町)の事務所など関係先を家宅捜索したほか、桂田精一社長(58)から任意で事情聴取するなど捜査を続けている。
28日は午後0時半ごろ、海保の職員ら十数人が、網走港に停泊する作業台船上のカズワン船内に入った。桂田社長も立ち会った。船体はブルーシートで覆われ、内部の様子はうかがえなかった。
船内の行方不明者捜索は、引き揚げ前の19、20日にも海中で行われたが、不明者は見つからなかった。同本部などは29日から3日間、知床半島沿岸や国後島周辺海域で、態勢を拡充し大規模な捜索を実施する。
カズワンはいったんつり上げられた後、海底に再び落下したが、27日に作業台船上に引き揚げられ、網走港に運ばれた。陸揚げ後の6月1日午後には、乗客らの家族に船体を見る機会が設けられる予定。
















